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    2008年 総合生活改善についての談話

2008年3月12日12:45現在
自動車総連

1.自動車総連全体の取り組み経過について

  • 自動車産業は、完成車メーカーは勿論、車体・部品製造、販売・サービス、輸送など様々な業種で働く組合員の知恵と技能、努力・頑張り、そしてチームワークに支えられて発展してきた。そうした中、今次総合生活改善においては、内需主導型の経済成長への転換を図る契機にするとの認識に加え、自動車産業で働く者全体で生み出した付加価値の高さに見合う賃金水準への向上を業種や企業規模の違いを乗越えて実現するとの強い決意を持って議論を進めてきた。その上で、各組合が自社の賃金実態に基づいて、主体的かつ徹底的に要求議論を尽くした結果、完成車メーカー12組合を含めた 1010組合が賃金改善要求を行った。また、一時金についても、多くの組合が昨年獲得実績以上の要求を行う一方、ワーク・ライフ・バランス実現の観点から長時間労働の是正に向けた、総実労働時間短縮・働き方 改革についても労使協議を進めている。加えて、同じ職場で働く仲間である非正規労働者の意欲・活力の向上のために、今次総合生活改善の中で我々が果たすべき役割という視点で職場実態を踏まえ取り組みを進めている。
  • 2月13日の拡大戦術会議登録12組合の要求提出以降、賃金水準の引上げにより個人消費を活性化し内需拡大による持続的成長を実現する役割を担うことの重要性や、足下の生活関連品を中心とした物価上昇により生じた組合員と家族の先行きへの不安感を払拭する 必要性を強く主張した。加えて、「競争力の源泉は“人”であり、人への投資こそが労働の質を更に高め、企業の競争力の強化にもつながる」など、要求にあたっての考え方や、組合員の期待、努力・頑張りを精一杯主張し、要求実現に向けて精力的に交渉を行ってきた。3月8日の第3回中央生活闘争委員会において「賃金カーブ維持分は、全ての組合が100%確保する。賃金改善分は、ここ数年の取り組み経過、更には要求基準議論の過程で共有してきた意義、自らの要求に込めた思いに徹底して拘り、要求実現に向けて最後まで押し込む」、「個別賃金は、取り組みを着実に前進させるとともに、平均賃金引上げとの同時 決着を図る」、「非正規労働者を中心とした未組織労働者へ本交渉の成果を着実に波及させるべく、企業内最低賃金協定締結に向け全力で取り組む」、「一時金は、賃上げとの同時決着、年間協定を堅持し、満額獲得に向けた組合員の切実な思いに応えるべく要求実現に向けて最後まで押し込む」、「ワーク・ライフ・バランスの観点から、総実労働時間短縮の必要性を労使共通の認識とするとともに、START12の取り組み方針のもと、職場実態を踏まえた着実な前進を図る」、「時間外割増率は、連合が社会的運動として推進している意義や今後の法改正議論もにらみ労使議論を進める」ことを確認し合い、職場と一体となり交渉を追い上げ、本日の集中回答日を迎えた。

2.拡大戦術会議登録組合(12組合)を中心とする回答状況について

(1)賃金

  • 拡大戦術会議登録組合では、本日12時45分現在、賃金要求を行った11組合のうち7組合が回答を引き出し、その全てが賃金改善分を獲得している。回答指定日直前まで交渉は難航したが、労使が徹底的に議論を尽くすことで、互いの考え方に対する認識を深め合い、これまでの組合員の努力・頑張りに対する「評価」と将来に向けた「期待」を回答に表すことができた。また、取り巻く情勢が急速に悪化する中で、昨年獲得実績を超える回答を引き出した組合が7組合中4組合あるなど、拡大戦術会議登録組合全体として組合数・水準とも昨年を上回る成果を引き出す方向で進んでいることは、社会的な分配是正に向けた一定の役割を果たすとともに、最終盤において「昨年以上の水準獲得を目指す」ことを確認したJC共闘の一翼も担い得たと確信する。今後は、自動車総連加盟の多くの組合も同様の成果を引き出し、業種や企業規模の壁を超えて組合員の労働の質の高さに見合った賃金水準への向上の動きが進展することを強く期待したい。加えて、個別賃金は4組合が同時回答を引き出すとともに、企業内最低賃金協定の締結についても、未締結の組合で協定締結に向けた協議が確認されるなど、前進が図られた。

(2)一時金

  • 本日12時45分迄に回答を引き出した8組合すべてが、満額あるいは昨年実績を超える 一時金を獲得している。足下での業績悪化要因の急増や業績のバラツキがある中、企業の体質強化や財務体質改善に貢献してきた組合員の努力・頑張りとその成果に報い、更なる 意欲・活力に結びつけるべく、各組合が最大限取り組んだ成果と評価する。

(3)総実労働時間

  • 所定外労働時間の短縮や年休取得向上など、労働時間に関する協議を行った組合では、職場の実態や今後取り組むべき課題を労使で共有化を図り、今後の具体的な対策検討に向けた道筋を築くことができたと考える。

3.今後の進め方について

  • 年初から取り巻く情勢が急速に悪化し、極めて厳しい交渉となったが、組合員が報われたと実感できる回答引き出しに向けて追い上げを図っていく。今後、車体・部品部門、販売 部門、輸送部門などがヤマ場を迎える。自動車産業における行き過ぎた格差を是正すべく、産業全体への適切な配分を目指すという今次取り組みの重要性を改めて確認し、引き続き積極的に交渉を進め、要求実現に向けた最大限の努力で早期解決を図っていく。
  • 3月19日に発表予定のIMF-JC「中堅・中小登録組合」については、企業規模間における行き過ぎた格差を是正するなど、社会的な役割を踏まえた新たな「共闘」の枠組みと 位置づけ、早期の回答引き出しに向けて自動車総連として積極的に対応していく。
以上
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