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安全衛生運動とは
労働安全衛生管理の重要性
●人道上の立場

人間はなぜ働くかを原点に立返って考えてみると、いうまでもなく家族を含め、より豊かに、平和に、文化的な生活を維持していきたいとの願いをこめて働く、つまり永続的な幸福を追求するために働いているはずです。そこで、不慮の災害により倒れることがないように、決意をあらたにし、安全確保の活動に人道上の立場から取り組まなければなりません。

●企業基盤の確立

人間尊重を基本理念として「職場の安全衛生なくして、会社の繁栄がないのは 勿論、存在もない」との認識のもとに「安全、生産性、良い仕事は渾然一体」と考える必要があります。

すなわち、一人ひとりが、標準作業にしたがって、整備された作業方法で正し くムダ、ムリ、ムラのない作業を行えば必ず良い仕事が早く、効率良く、安全に しかも楽にできるようになるということです。

このように考えると、すべて本質的に安全衛生活動の目的に合致していること になります。したがって、これらの活動を正しく強力に推進すれば「いきいきとした職場づくり」が確立でき、それが「生産性の向上」、「強固な企業基盤の確立」につながります。

労働安全衛生管理の重要性
1.安全意識の高揚と職場運動 <基礎知識>
ゼロ災運動をすすめるためには …推進3本柱…
安全と健康を先取りしようというゼロ災運動を推進し、先取り参加の意欲のある職場風土を作るには、3つの重要な柱があります。これが運動推進3本柱です。 危険予知活動も、この3本柱によって本格的にすすむことになります。
トップの経営姿勢 ライン化の徹底 職場自主活動の活発化
ゼロ災の実現は、『働く人、誰一人ケガさせない』という経営トップの厳しい、ホンネの経営姿勢(ゼロ災の心)に始まります。 生産性向上運動の中に、安全衛生を一体として取り組んで、率先垂範して実践しましょう。 一人ひとりが危ないことを危ないと気付き、自主的自発的に安全な行動をとりましょう。そのために、職場自主活動を活性化しましょう。
1.安全教育
安全衛生法では、(1)雇い入れの際、(2)作業内容の変更の際、(3)危険業務への従事に安全衛生教育を実施することが使用者の義務とされています。

◆職場における安全教育

職場における安全教育は、正しい作業手順、作業方法を教える中から、不安全行為に結びつく要因を取り除く事ことが大きな狙いであり、作業者が安全を意識し、自覚し、行動するという一連の思考過程をたどるようになるまで、すなわち安全な動作が確実に身につくまで、愛情と根気をもって作業者とお互いに確かめ合いなが、繰り返し教えることが大切です。
  • 1.啓発活動

    入社時に行われる意識づけ教育は、この代表的なものです。人間尊重の重要性について十分理解させるとともに、安全に対する関心と意識を持たせることがこの教育の大きな狙いです。
    • (1)会社の安全に関する考え方、管理方針など安全に対する思想を理解させる。
    • (2)安全の意味や重要性を理解させる。
    • (3)安全規制、基準や職場規律等が決められている背景と『なぜ守らなければならないか』『守らないとどういう結果になるか』ということを理解させる。
    • (4)災害発生のメカニズムを教え、災害防止のために日常どういう点に注意しなければならないかを理解させる。
    • (5)人はだれでも『安全でありたい、健康でありたい』と願っているものであり、その気持ちに訴える。
  • 2.知識教育

    災害防止に必要な知識を身につけさせる教育です。
    • (1)取り扱う機械、器具、工具、安全装置、保護具などの構造、動き、性能、性質などを教え、安全な正しい取り扱い方法を理解させる。
    • (2)災害発生のメカニズムについてよく説明し、不安全行動をしない、不安全状態をつくり出さないことの大切さを十分理解させるとともに、それらに対処する正しい判断力を身につけさせる。
  • 3.技能教育

    安全な作業動作、姿勢など正しい作業方法を知識だけでなく身体で覚えてもらうための教育で、次のようなことに重点をおいて反復的に訓練することが大切です。
    • (1)正しい作業のやり方を標準作業書に基づき教え、身につけさせる。
      ・作業を説明する。
      ・やってみせ、やらせてみる。
      ・教えたあとをみる。
    • (2)作業の急所(良質な仕事・安全・作業性)を身につけさせる。
      急所の習得には個人差があるので、教える過程では相手の性格やクセ・欠点などを見極めて教えることが大切です。
    • (3)過去の災害事例を盛り込んで教える。
  • 4.習慣化教育

    職場で定められた安全規則、基準、心得、標準作業書などの内容を知ってはいるが、行動が伴わないということでは災害は防止できません。職場で定められたことは、『なぜ守らなければいけないのか』『それを守らないとどういう結果になるか』ということを相手が十分理解、納得するまで根気よく繰り返し教えることが大切です。つまり、理解、納得のないところに自発的な行動はあり得ないということを忘れてはなりません。
    一方、教えた内容に違反する行動を発見したならば、たとえささいなことであっても間髪を入れず是正させる毅然とした態度が必要です。このような姿勢、態度が『しつけ教育=習慣化教育』で最も大切な部分であります。
2.5S活動
「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の頭文字をとった活動です。毎日の基本として取り組むことで、職場の環境と安全が自然と向上されていく活動です。 整理整頓!
3.朝礼(ミーティング)
始業前に職場ことに行われるもので、その日に行われる業務の安全上の注意点の確認、安全スローガンの唱和、安全目標の確認が行われます。短い時間で、職場の仲間が業務の注意点を共有化し、安全に対する意識を高めることができます。
4.危険予知活動(KYT)
危険予知訓練 事故・災害をゼロにするには、事故を起こして痛い目にあう前に、職場のみんなで 話し合って、安全を『先取り』することが大切です。イラストや写真、実際の現場などを題材にして、そこで発生しうる危険を洗い出し、対策を考える訓練をすることで危険に関する感受性を高め日常行動を改善する効果があります。
-危険予知活動3つの効用 -

1.危険への『感受性』を鋭くします。
危ないことを危ないと感じる感覚を鋭くします。誰しも、『本当に危ないな ぁ』と感じれば、安全な行動をとるものです。但し、ハイレベルの感受性をい つも保つためには、毎日毎日、要所要所で短時間KY活動を繰り返すことが欠かせません。

2.要所要所で『集中力』を高めます。
『危険のポイント』が潜む作業の要所要所で鋭く切り込む指差呼称を行い、集中力を高めることによって、『ウッカリ』『ボンヤリ』『不注意』といった 人間特性に基づくヒューマン・エラー事故の防止に役立ちます。

3.安全衛生推進への『ヤル気』を強めます。
何が危険かをホンネで話し合い、考え合い、分かり合うミーティングによって、自分自身で気づきやヤル気が生まれます。日々の短時間の危険予知活動は、ヒューマン・エラー事故防止の決め手です。

5.ヒヤリハット活動
人間はだれでも、つい『ウッカリ』したり、『ボンヤリ』したり、錯覚をします。また、横着をして近道や省略もします。このような人間特性が誤った動作や作業などのヒューマン・エラー(人間のミス) をもたらし、事故・災害の原因となります。誤った動作が事故にはならなかったけど「ヒヤリとして」「ハットした」という経験をもたらします。その経験を災害に発展する可能性である現象として捉え、そこに潜む危険要因を取り除こうとするのがヒヤリハット活動です。経験をより多くの人が共有できるように報告し、さらに改善につながるという実績をつくることで、安全への意欲を高めることで効果が高まります。
6.災害事例・災害統計の研究
実際に発生した災害事例を研究し、発生原因、その対策を検討し、さらに自分の職場での類似災害の発生は想定されるか発生させないためにはどうするかを学ぶ手段です。
7.職場巡回(安全パトロール)
職場の安全状態を把握するためには、まず現場をみることです。不安全な設備・作業はないか、各種標識類は適切か、職場環境は快適かなど職場の安全衛生に関することを目で確認することができます。その場合は、その場に慣れた人だけでなく、労働組合の役員、違う事業所の人、安全衛生の専門家など、違った観点からみることができるメンバーが加わることも有効です。 
8.改善提案活動
その職場で働く人が、日常の業務の中で考えた創意工夫、作業の効率、肉体への負担の軽減など改善提案を広く集め、職場の安全衛生水準や、快適さの改善に結びつけていく活動です。改善提案を意識することで、働く人たちの安全衛生に関する感受性が高まり、自分の提案が取り上げられることで、働く意欲や職場のムードも向上するといった効果が期待されます。
9.指差し呼称
実施したこと、またはこれから実施しようとすることを指で指し、声をだして事実を確認することで、見落とし、忘れ、判断ミスを防ぐという手法です。鉄道関係からはじまったものですが、今では製造現場でも普及しています。 確認!
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2.労働安全衛生マネジメントシステム <新しい安全衛生管理手法の導入>
労働災害のさらなる減少を図るためには、個人の経験と能力のみに依存せず、危険性または有害性を特定して、リスクの見積もり及びリスクを軽減させる措置を組織的かつ体系的に実施することが重要です。
厚生労働省では、1999年4月30日付けで「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」を公表し、普及の取り組みがはじまりました。
すべての事業場は、計画-実施-評価-改善という一連のプロセスとステップ(PDCAサイクル)を明確にした連続的、継続的な労働安全衛生マネジメントシステムを導入して、労働安全衛生水準の向上に努める必要があります。
1.労働安全衛生マネジメントシステム定義(指針第3条)
平成18年4月1日改正
事業場において、「安全衛生に関する方針の表明」「危険物又は有害性等の調査及びその結果に基づき講ずる措置」「安全衛生に関する目標の設定」「安全衛生に関する計画の作成、実施、評価、改善」を体系的、継続的に実施する安全衛生管理に係る一連の自主的活動に関する仕組みであって生産管理など事業実施に係る管理と一体となって運用されるものとされています。
安全衛生マネジメントシステムリーフレット(厚生労働省) PDF
労働安全衛生マネジメントシステムの流れ図
労働安全衛生マネジメントシステムの流れ図
2.リスクアセスメント「危険性又は有害性等の調査等に関する指針」
平成18年3月10日改正

危険性又は有害性等の調査(リスクアセスメント)とは、労働者の就業に係る危険性または有害性を特定し、これに対する対策を検討する一連の流れです。

  • 1.リスクアセスメントの目的

    職場のみんなが参加して、職場にある危険の目(リスク)とそれに対する対策の実情を知って、災害に至る危険性と有害性を事前にできるだけ取り除いて、労働災害が生じないような快適な職場にする。
  • 2.リスクアセスメントの効果

    • ●職場のリスクが明確になります。
    • ●職場のリスクに対する認識を管理者を含め、職場全体で共有できます。
    • ●安全対策について、合理的な方法で優先順位を決めることができます。
    • ●残されたリスクについて「守るべき決め事」の理由が明確になります。
    • ●職場全員が参加することにより「安全」に対する感受性が高まります。

事業者はリスクアセスメントの結果に基づき必要な措置を構ずるよう努めなければなりません。この指針は、労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針に定める危険性又は有害性等の調査および実施事項の特定具体的実施事項としても位置付けられているものです。

リスクの低減措置の実施(危険源のリストアップ)

(1)物的原因(不安全状態)では

  • ■設備例の欠陥の例

    • 1.安全カバーが設けられていない、設けられているが形状が悪かった。(安全装置がない、または不安全である)
    • 2.建屋の梁上に工事残材があった。(建屋の不備、不良)
    • 3.作業床のあちこちに段差がある。(通路、作業床の不具合)
    • 4.部品搬送装置のトラブルが頻発していた。(機械、その他設備の不具合)
    • 5.運搬台車の安全性が悪かった。(工具、器具、運搬具の不良)
    • 6.早急に対応すべき内容について指導標識がなかった。(表示、設備の不備、不完全)
  • ■周辺配置、作業環境の欠陥の例

    • 1.パレットの受け皿が変形していた。崩れそうな部品を積み上げた。(積み方、置き方の不良)
    • 2.騒音が高くて合図が聞き取れなかった。
      床に作業油がこぼれてすべりやすかった。(作業環境の不備)

      (2)人的要因(不安全行動)では

    • 1.安全装置のスイッチを縛ったままにしていた。(安全装置の無効)
    • 2.機械を停止させないで、部品の引っかかりを手で外そうとした。(安全動作の不履行)
    • 3.メガネスパナが手元になかったので、外れやすいモンキースパナをしようした。(機械工具の指定外使用)
    • 4.作業部が機械の一部で見えないので手を突っ込んだ。(危険場所への接近)
    • 5.協同作業時に合図がないのに自分の判断だけでスイッチを入れた。(その他の不安全な行動)

>>リスクアセスメント等関連資料・教材一覧(厚生労働省)

リスクマネジメントをやってみよう
「危険性又は有害性等の調査に関する指針」
(厚生労働省)
平成18年
3月10日
PDF
労働災害防止のために
〜労働者の安全と健康の確保は事業者の責務です〜
(小規模事業場向けのリスクアセスメントの実施方法を含む)
平成20年
12月
PDF
事例でわかる職場のリスクアセスメント(中災防) 平成20年
5月
PDF
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