安全JAWSちゃんのハートLetter
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エスキモーが凍傷にならなかった理由

17世紀にヨーロッパの探検隊が初めてグリーンランドに行きました。そこでエスキ モーの人たちにはじめて会ったとき、彼らは氷点下の気温の中でみんな丸裸で生活し ていたそうです。それを見たヨーロッパの探検隊の人たちは「よく平気でいられるな あ」と思ったそうです。その後、ヨーロッパの人たちがエスキモーの人たちに「君た ち、そんな格好でこんな寒い中で生活していたら凍傷になってしまうよ」と教えたそ うです。そうしたら、それからしばらく経ってエスキモーの人たちは凍傷の患者が続 出したそうです。それで、エスキモーの人たちは大急ぎで毛皮を着るようになったそ うです。これは、当時の文化人類学の資料に公式に残っている実話だそうです。

人間の「こころ」と「からだ」はつながっています。エスキモーの人たちは「凍傷に なってしまうよ」と言われて、「こころ」で「このままでは凍傷という病気になって しまう」と思うようになり、「からだ」がそれに反応して凍傷になったのでしょう。
このように、人間は与えられた情報を意識するようになると、心の中に「思い込み」 が発生し、その「思い込み」が体に影響を与えるようになるのです。

ところで、この「凍傷になる」というのはエスキモーの人たちにとっては後ろ向きな 「ネガティブ情報」です。ヨーロッパの人たちに「ネガティブ情報」を与えられるこ とによって考え方がネガティブになり、それで凍傷になってしまったのです。もし、 この「ネガティブ情報」を知らなければエスキモーの人たちは極寒の環境でも幸せに 生きられたかもしれません。与えなくてもいい「ネガティブ情報」によって、エスキ モーの人たちはストレスフルな生活を強いられたのです。

さて、みなさんは職場や家庭で周りの人たちに対して、このヨーロッパの人たちのよ うに「ネガティブ情報」を与えていませんか。
「君は本当に仕事ができない奴だな!」
「こんなに成績が悪いのは、お前だけだぞ!」
「そんなことじゃ、いい学校に合格しないぞ!」
「こんな企画できるわけないだろ!」
「やめておいたほうがいいよ」
「そんなことしても無駄、無駄」
このような「ネガティブ情報」を与えることが、その人のネガティブな「思い込み」 を生み出し、それが体に影響して、会社や学校に来られなくなったり、病気になった りするのです。

逆に、前向きな「ポジティブ情報」を与えることによって、人はポジティブな「思い 込み」をするようになり、考え方や行動がポジティブになっていきます。
「君は仕事ができる人間だね!」
「君の将来が楽しみだ!」
「大丈夫、大丈夫、やってみよう!」
このような「ポジティブ情報」を周りの人にどんどん提供してみてください。きっと 周りの人だけでなく、みなさん自身もポジティブな行動に変わってきますよ。

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