じゃがいもの原産地は南米のアンデスで、１６世紀にインカ帝国を滅ぼしたスペインによって、ヨーロッパに伝えられました。はじめ毒をもっているとされており、主に観賞用として栽培され、マリー・アントワネットはじゃがいもの花を愛して帽子に飾っていたそうです。食用として一般に広まったのは、ドイツで冷害による飢饉対策のために、栽培を奨励したことにより、主食として食べるようになりヨーロッパ全土に飢餓を救う作物として急速に普及しました。 日本でも天明・天保の大飢饉から多くの人を救いました。

今では世界の五大食用作物（小麦、水稲、大麦、とうもろこし、じゃがいも）の一つとされています。

じゃがいもは世界中で食されており、とても馴染み深い食材です。また、種類も豊富です。でんぷん質が多い男爵系は粉ふきいも、サラダに、でんぷん質の少ないメークインはカレーシチュー、肉じゃが、おでんに、キタアカリはビタミンCが豊富でホクホクしているので、コロッケやポテトサラダに適しています。