ロシアの代表的な料理、「ボルシチ」。とっても魅惑的な色をしたスープです。赤紫の色はなにからきているのと思う方も多いでしょう。この色の正体はビーツと呼ばれる野菜で、難しく表現すると「アカザ科フダンソウ属2年生草本」だそうです。赤かぶのように見えますが、カブやダイコンとは関係なく、ホウレン草と同じアカザ科でサトウダイコンの仲間だそうです。因みに、日本ではこの燃えるような色合いから火焔菜(カエンサイ)とも呼ばれています。
ロシア料理のボルシチに入っているということは知ってますが、、日本人には馴染みの薄い野菜です。古代ローマ人は葉と根を食用にしていたと伝えられています。そこから地中海沿岸に広まり、現在のような赤いビーツは16世紀にドイツにおいて栽培されました。
日本ではオランダからの輸入もの、もしくは缶詰でしかでまわっていませんでしたが、現在では長野県や北海道で栽培されています。露地栽培でのビーツの収穫時期は6月から7月にかけてと、晩秋の11月から12月にかけての時期となり、出回る旬の時期もその時期となります。
なかなかなじみのない野菜ですが、とても鮮やかな色が食卓を彩ります。生でもサラダとして食すことができます。輪切りにしますと美しい輪紋があります。
まな板や、ボールに色が付いてしまいますが、水で洗い流すか、お酢で洗うときれいにおとすことができます。
お店でみかけたら、ぜひチャレンジしてみてください。 |